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算数ドリルの宿題で、「失うもの」はまったくないのか?

夏休みの算数ドリルの宿題について書こうと思ったのだが、
夏休み中に限らず、日常の問題も含めて書くことにした。

まず、こちらをリンク↓
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2011/0422/403811.htm

(特に選んだというわけではなく、たまたま見つけた一例)

この問いかけと応答を見て、
保護者のみなさまはどういう感想を抱くのだろうか。

どういう感想を抱く方が多いのだろうか。

私は、上記1ページめの応答のほうを見て、暗澹たる気持ちになった。



ドリルの宿題は、ある力を子どもたちにつけるけれど、
その力を得ることで、
別の力を捨てることになっているのではないか、
という疑問を、私はもっている。

得るものばかりに目が向かい、
失うものに目が向かっていないのではないか、と。

結局、宿題というものは、自分にとって、
どれだけ意味あるものにできるかが大事だと思うのだが、
漢字ドリル・算数ドリルは、その意味の見出しが難しい。

かろうじて思いつくのは、ある程度の忍耐力と、
与えられたことを期間内にこなす計画性と自己管理能力を
身につけること。

折りしも、先日の
夏休み自由研究、我家的いまむかし・5の最後でリンクした
「レポートコピペ問題の問題」という記事の
http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/
20090206/1233931403

コメント欄に、こんな言葉があった。

所詮、学問ではなく、労働力をつくるための教育だからだ。
並以下の人間は従順に働けばいいと言うのが、この国の実態だと思う。

漢字ドリルと算数ドリルって、
「足腰を鍛える勉強」って感じだよなぁ、と思っていたのだが、
それに「労働力」という言葉が、妙にフィットする感じがした。

教師がそれを狙っているわけではないと思う。
単に、宿題について深く考えていないだけだと思う。
宿題を出すというのは、出す側も大変。
お題を与えなくちゃいけないし、
出したら見ないといけないし、
はんこのひとつも押さなくちゃいけないだろうし、
コメントのひとつも書かなくちゃいけないだろう。

時間をかけるのなら、宿題のお題よりは、
授業準備のほうにかけるべき。
そもそも、ただでさえ教師はあれこれ忙しいことだろう。

だけど、宿題を出さないわけにはいかない。
漢字や計算に学校で時間を割くわけにはいかないし、
みんなが自主的にやってくれればそればいちばんだが、
全員そうなるわけがない。

かくして、出来合いのドリルの宿題が定番となる。

以上は、すべて想像。

(なお、宿題が多くても少なくても、
保護者から苦情が出るという話は
私もきいたことがある。)

そうして、先の「発言小町」の問いかけのなかにある、
次のフレーズを思い出すのだった。

他の生徒たちは淡々とこなしていることがわかりました。




娘がこの夏、こんなことを口にした。
「私、ドリル派になっちゃったかも・・・」と。

どういうことかというと、私が以前、

「漢字ドリル1ページ+計算ドリル1ページの宿題と、
新聞記事からひとつなにかの出来事を抜き出して、
それについて自分が考えたことを書くという宿題の
どちらがいい?」

と娘にきいたときに、
娘は「新聞のほう」と答えた、
そのことをうけての話なのだ。

また、こんなことも言っていた。

2けたでわるわり算と決別したのは、
今思うと間違いだった、と。
できないからこそ、やらなくちゃいけなかった、と。

そんな娘に、成長を感じる。

そして、娘の成長を喜ぶとともに、
成長というのは、ある部分の退化のもとに
得られるのかもしれない、とも思う私だった。

ママは思うよ。
2けたでわるわり算と決別できた○○ちゃん、すごいって。
こんな角度の解答が書けるって、カッコイイって。



数をこなさなくちゃいけなくなると、
当然、1問にかけられる時間は減り、
間違えたものについてじっくり考えるということに
時間をかけなくなっていく。

また、うちの子の場合、
文章問題のなかの計算を暗算でやろうとする。
できるならそれでいいのだが、
到底無理だろうという計算も暗算にこだわり
かえって時間がかかる。

どうして筆算をしないのかときくと、
筆算を書きなさいと言われていないからだという。
書かなくていいものを書くのは損だ、と。



では、私が教師なら、
夏休みに、どんな算数の宿題を出すだろう?
と考えてみた。

こういうドリルをやるくらいなら、
夏休み用問題集を無償で作ってもいいくらいだ、
なんて思った瞬間もある。(瞬間ね)

ドリルをやるのにノートを45ページ分くらい使った。

ということは、ノート1冊分、
あるいはそれにかわる紙の用意は
前提としているのですよね。

ならば、こんな宿題はどうだろうか。

ノートを1冊用意して、1日に1〜2ページくらい、
なんでもいいから算数に関わることを書く。
思いつかなかった人は、ドリルの問題でいい。

たとえば、1学期に自分が間違った
問題の1問をとりあげ、
なぜ間違ったのかについてじっくり考えるページ。

わからない文章問題について、
どこがわからないかを書いたページ。

あるときは、ドリルの問題。

市販の問題集の問題でもOK。

自分で作った問題を紹介するページ。

自分で発見した、新しい計算方法を紹介するページ。

2学期の予習をしてみたページ。

私はこんなことくらいしか思いつかないが、
きっと一度子どもたちにやらせてみたら、
1クラスに何十人もいるのだから、
面白いことやってくる子が何人かいると思う。

また、40日もあるのだから、
1日、2日は、何か変わったことを
やろうとするかもしれない。

思いつかなかった人は、ドリルをやればいい。

それを、みんなにも紹介するし、
次年度からの参考にもする。

5年生ともなれば、
そのくらいのことできるのではないだろうか?

とにもかくにも、
ドリルの筆算20問にげっそりするくらいなら、
(私も見るだけでうんざりする)
そういう宿題のほうがいいと思う、母なのであった。


宿題の半分が、「自主学習」になったよん(^^)
(2013年4月16日/小6)

 2012.09.07 Friday 13:52 算数・数学 permalink