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夏休み自由研究、我家的いまむかし・1

私が小学生のころ、
夏休みの自由研究はがっつりやった。

否、やらされた。

母に。

テーマは、植物の観察。

ヘチマとか、野菜とか。

構想・計画・準備・実践・まとめまで、
たぶん母親が考えて、
私はそれを母の指示で実行したのだと思う。

特に楽しかったという記憶はないが、
苦痛だった記憶もない。

けっこう大きな仕上がりになったので、
(模造紙を何枚も貼り合わせて、
それにたくさん書き込んでいた)
自治体かなにかのコンクールかなにかで
賞をもらったこともある。

4年生のときには、何か大きな賞をとったのか、
賞品で伝記セットをいただいた。
30冊くらいあったかも。

ちなみに、担任の先生に
「賞品はデンキのようだよ」と言われたときに、
電気スタンドかなにかだと思った私。

その伝記が本棚に並んだ記憶はあるが、
読んだ記憶はない。

あの規模の仕上がりなら、
賞を出さないわけにはいかなかっただろうが、
審査員たちは、あれは母親の作品で、
私は実行部隊だったと気づいただろうか?

まあ、たとえ実行部隊だとしても、
あれだけやったのなら、
もらってもいいのかもしれない。
(それとも、母に贈られた?)

でも、子ども心に「これはいかん」と思ったのだろう、
確か中1のときだったと思うのだが、
「もう自分でやるから」といって、
母が言い出す前に断ったのを覚えている。

母は最初からそのつもりだったのかどうかは不明だが、
願いはあっさり通り、一切ノータッチだった。

そして私はなんの構想もなく計画も立てず、
うちにあった顕微鏡で何かチョコチョコやって、
とりあえず形にして提出した。
できあがりの完成度の低さは歴然だった。

そして知った。
私は、研究のなんたるかを習得してはいなかった、と。

私が小学校の自由研究で得たものは、
ある程度の忍耐力と、
大きな紙に“抵抗なく”文字を書くことだったように思う。

いま思うに、うちの母親は、あの規模の自由研究を、
よくやらせたもんだなぁと思う。

そういえば、キャンプや旅行にも
よく連れていってもらっていた。

中学校の数学教師だったので、
ある意味で教育熱心だったとは思うが、
ふだんの勉強であれこれ言われた記憶はなく、
子育てに熱心というよりは、自分が行きたくて、
自分がやりたくてやったんだろうと思う。
エネルギッシュな母親だった。

それにひきかえ私ってば、
なんとエネルギーが薄い出不精な母であることよ。


(つづく)

 2012.09.01 Saturday 09:41 お出かけ・イベント permalink