ここ数年の、習熟度別学習に対する意見(2)/教師の立場から

学校公開で観た算数の授業
(習熟度別学習/分数のかけ算・わり算)
をもとに考えたことを書いている。

1.2つの気持ち/習熟度別学習における分数の授業を観て
2.算数の問題のリアリティってなんだろう?
3.かけ算・わり算の文章問題における「1」の存在感
4.『「分数のかけ算・わり算」がペンキを塗る話になるわけ』
というテキストのこと

5.教科書における分数のかけ算の導入
6.「量の算数」は実現できているか?
7.こんな算数の授業はどうですか?
8.習熟度別指導が普及した背景
9.保護者が「習熟度別学習」を求めている?
10.ここ数年の、習熟度別学習に対する意見(1) 
   /佐藤学氏に批判的な立場の方



11.ここ数年の、習熟度別学習に対する意見(2)
   /教師の立場から

次は、実際に習熟度別学習を行った経験のある
学校の先生の意見。


まなびのへやANNEX
その105 「習熟度別学習」ってやつ
その106 続「習熟度別学習」ってやつ
その107 また別の「習熟度別学習」ってやつ
その108 「習熟度別学習」ってやつの個人的まとめ


学校内部のリアルな光景が伝わってきて、
大変に興味深い。

どの文章にも読むべき箇所があると思うが、
個人的にいま特に注目したいのは、
「その106」の内容。

つまり、習熟度別学習が
「できる子」たちに与える影響のこと。

思うに、習熟度別学習で
“損”をすることがあるとしたら、
それは「下位」クラスの子どもだけでは
ないのではなかろうか?

習熟度別学習の問題点として、
「学力格差が広がる」ということが
しばしばあげられると思う。

しかし、テストの得点の差が開く、
ということはあるかもしれないけれど、
「学校で得られるはずのものが得られない」
その度合と可能性が高まることは、
全員に共通したことなのではなかろうか。

娘が人数調整で「中位」クラスに行ったとき、
どうして「自分はここは向いていない」と
思ったかというと、「うるさいから」。

なぜ、うるさいのだろう?

そういえば、学校公開のときに、
別のクラス(どっちだったかはわからない)
ものぞいてみたが、確かに、
本来のクラスよりも人数が多いんじゃない?
というくらい多かった印象はある。
(実際に数えてはいないのだが)

これはもう、どうにもこうにも、
「中位」や「上位」も参観せねば・・・
と思っているところ。

それより,さまざまな能力と知識のレベルの子どもたちが一緒に学習し,考えあう中で,ダイナミックな展開が生まれることのほうが,よっぽど個々の学びを深化させるというのが,私の経験上の考えです。

いまは現役ではないそうだが、
30年の教師経験のある方から、
こういう言葉がきけると、
なんだかほっとするし、
明るい気持ちになる。


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