ICCキッズ・プログラム2013とオープンスペース
毎度、NTTインターネットコミュニケーションセンター[ICC]の
キッズ・プログラム2013に行ってきた。
オープンスペースも。
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2013/ KidsProgram2013/index_j.html

実は、行く前にサイトでチェックして、
「キッズ・プログラムはたぶんイマイチだろう」
と話していた私たち。

娘はどういう意味でイマイチと思っていたのか
よくはわからないが(最近のICCはつまらないらしい)、
私からすると、「スマートフォンはないだろ」という感じ。

しかし、帰省からもどってきて
ほとんど家にこもっていたし、
ちょっと思うところもあって、
「ま、行ってみっか」ということで
行ってみたしだい。

今年のキッズ・プログラムは
「もの みる うごく AR美術館」というもの。
絵に端末をかざしたら、
端末のなかの絵が動き出す、
その仕組みを使った展覧会。
なお、端末は会場で貸してもらえる。

この機能自体は、少し前にテレビで見たことがある。
そのときには「おお」と思ったが、
1分ももたない「おお」だった。

端末をかざして、
「紙に描かれた絵」が動くならば、
もう少し「おお」も持続したかもしれないが、
端末の中で動くわけだから、
たとえ仕組みをしらなくても、
「まあ、そのくらいのことはできるんだろうね」
と思ってしまう私。

となると、この機能を使って、
何をするか、だ。

というところがまだ練られていなくて、
予想どおり、イマイチだった。

私好みと思われる、《まやかしの立方体》でさえ。

いや、ずっと見ていたら
何か得られるものもあったのかもしれないが、
すぐに飽きてしまうのだ。

以前もICCで思ったのだが、
こういう展示って、
15秒くらい以内に心をつかまれないと
(「これ面白い!」「何これ!?」のどっちでもいい)
「その作品にあるかもしれない面白さ」に
たどりつけないような気がする。

ちなみに、最初さっぱりわからなくて、
15秒どころか15分見てても意味がわからず、
なのになんかみょーに気になってその場をはなれられず、
そのうちやみつきになったのがコレ↓

《10×10》2011年 ジョン・ウッド&ポール・ハリソン
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2012/ Openspace2012/Works/10_10_j.html

こういう作品もあるんだなぁと思うことであった。

ICCで展示されるものって、
アート&サイエンスの条件を満たすものなんだと思う。
だから、絵や彫刻などの平面・立体作品ではなくて、
そこになんらかのサイエンス的な要素が加わっている。

単純にいえば「電気」を使っていることが多いし、
コンピュータを利用することもあるのだろうし、
それ以外にも、科学的発想に基づいているとか、
科学的な何かに関連があるとか、
とにかくなんらかの形でサイエンスがからんでくる。

どうもこのアート&サイエンスが、
アート&テクノロジーと解釈されると、
今回のキッズ・プログラムのように
なるんじゃないか、と感じた。

本当は、アートとサイエンスは融合させるものではなくて、
突き詰めていけば、
「根は同じ」というところに行き着けるというか、
分離できなくなったものが、
面白いんじゃないかと個人的に思っている。
そのときに、ネイチャーが生じるというか。

ほんでもって、娘の場合、
なぜ最近のICCがイマイチなのかというと、
「参加型」がないからだと思う。

それは手を使った切り貼りの作業でも
パソコンでもよくて、
ビスケット・ラボにはかなりはまったし、
(>ICCキッズ・プログラム2010
《1/100の世界》も楽しんでいた。
(>ICCキッズ・プログラム2011

私の場合は、オーサグラフは
それが目的で行ったようなものだから
別格だとしても
(っていうか、ICCの展示が面白かったというより
 オーサグラフが面白いわけで
 >鳴川肇「オーサグラフ」/ICCで感じたこと
なんといってもめっけものだったのはハーモノグラフ。
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2010/ Kidsprogram2010/Works/work04_j.html

結局のところ私たちってば、
けっこうなアナログ人間ということなのかもしれない。

というわけで、「う〜ん」と思いつつ
キッズ・プログラムの会場をあとにしたわけなのだけれど、
オープンスペースのほうでひとつ収穫があり、
やっぱり自分はアナログ人間だと再確認。

《時折織成 ver.2――落下する記録》2013年 和田永
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2013/Openspace2013/ Works/Toki_Ori_Ori_Nasu_ver_2_j.html

これ好きだわ〜!

ちなみに展示されているのは、
上記リンク先のページの写真とは別のバージョンで、
縦に細長い箱にテープがくねくね落ちていくのが
4つ並んでいるものだった。
4つあるから、違いも観察できるし。

このくねくね、ずっと見てても飽きない。
重さで全体の形が変わることがあるのも楽しい。
いつ巻き取るのかな、巻き取るのかな、と待つもよし。
音が出るのも楽しい。
(他の展示の音とかぶってしまっていたのが残念だが、
 タイミングがあえばそれも一興)

あと、「かんべんしてくれ〜〜ひえ〜〜」
と言いつつテンションが上がった
《遠心力体験装置》2011年 ティル・ノヴァク
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2013/ Openspace2013/Works/The_Experience_of_Fliehkraft_j.html
も、遊園地好きな人にはよろしいかと。(^^)
(もちろん自分が乗るわけじゃないんですが…)

ちなみに、行くことにした「思うところ」というのは、
ある本を読んでいて、
「いつまでも新しいものに
 ただひたすら拒絶反応を起こしていてはいかんな」
と思ったから。

でも…。

結局、「やっぱ私、アナログ人間でいいかな…」と、
それを確かめにいったような
夏の1日となった。

 2013.08.15 Thursday 20:54 お出かけ・イベント permalink